日本語を母国語としない人、視聴覚に障がいがある人、足が不自由で車椅子や杖を利用している人、小さな子ども連れの人等…多様な方々にとって体験しやすいイベントにできるか、インクルーシブ/アクセシブルな内容にできるか。近年、重要視されている視点です。
まずはイベントの情報自体をどのような人に向けて、どのような手段で発信・広報するのか。会場にアクセスするための基本的な公共交通機関だけでなく、車椅子等でも移動しやすい道やエレベーター、多目的トイレ、車で来場したい方向けの駐車場に関する情報等も合わせて提供するのか。
そして実際に来場された方へ向けた、情報保証等の対応や会場のバリアフリー化をどこまで行うのか。前者について、近年ではスマートフォンアプリの活用なども有効です。バリアフリー化について、例えば段差の解消等は費用面での負担が大きいこともあり、サポートスタッフを配置しておき人の手で解決するという考え方もあります。
「誰もが公平に楽しむことができる」を実現するのは困難なことですが、イベントの目的や内容に見合った情報発信と現場対応のバランスをとれるようにすると良いでしょう。