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まちにしみ出し、はみ出していく活動
観光・レジャー目的で訪問する方もいる名古屋港の展望室での展示や、水族館内でのコンサート、ふ頭臨港緑園の屋外空間活用によるパフォーマンスなどは、これを偶然目にする方もかなりの数となる、まちへはみ出していく活動だと言える。演奏家やダンサーがまちを移動しながら行うツアーパフォーマンス、車両通行止めにした道路使用を伴うマーケット、DJブースやライブステージを行うブロックパーティーなどの例もある。
ブロックパーティーについては、ゆかりのあるアーティストらが参加することはもちろん、後述する「港まち手芸部」もマーケットに参加するなど、日常的な活動のハレの場にもなった。パフォーマンスは韓国伝統舞踊団による路上での演舞、DJ、民謡、ラップ、ドラァグクイーン、クラシック音楽、ゴスペルと、多様なジャンルの表現が集まり、フィナーレには港まちで盛んな盆踊りを地元の踊り子を中心に行った。マーケットは港まち内外から35店が参加。地域のお祭りを現代的にアップデートさせた独自性の高い内容となり、そこでは新たな出会いも生まれたはずだ。
実施にあたっては、警察への道路使用の許可申請を行い適法としたことはもちろん、商店街や近隣住民の挨拶まわりなども行うなどのリスクマネジメントに努めた。